聖歌 40 主の道
40 主の道 作詞: White Spiritual 作曲: White Spiritual 1、孤独な御姿で、先駆け主は行かれた 死の影の谷間を、ただ一人行かれた 2、重荷を代(かわ)りて、負う者は誰もなく 血と汗と涙を、流しつつ行かれた 3、孤独な試練の日、私も一人行こう 誰も私のため、身代わりになれない 4、わが主の苦しみを、偲べば力は湧く 神も行かれた道、わたし達も行こう |
聖歌 第一部 40番「主の道」
讃美歌の中には、黒人霊歌と呼ばれているものと、白人霊歌と呼ばれているものがあります。
白人霊歌とは、故郷ヨーロッパを捨ててアメリカに移住した人々がもたらしたものです。
聖歌40番「主の道」は、白人霊歌の一つです。英語の曲名は「Jesus Walked This Lonesome Valley(イエスはこの寂しい谷間を歩いた)」、韓国語は「淋しい谷間」(『韓国語聖歌』光言社)です。
この歌は孤独な道を行く信仰者の心を切々とうたっており、その内容が私たちを慰め、激励してくれるので、韓国教会の開拓期から歌われるようになりました。
特に印象的なのは次のエピソードです。
1954年、教会創立に参与した食口(シック)で、真のお父様に信頼され期待されて、責任ある立場に就いていた人がいました。
実力のある素晴らしい男性でしたが、難しいみ旨の道を歩み切れず、ついに去ってしまいました。
その日、お父様は一日中、梁允永女史と共におられ、この「主の道」を歌うように言われました。梁女史は思いを込めて何度も繰り返し歌ったそうです。それをじっと頭(こうべ)を垂れて聞いておられたお父様の胸中は、うかがうすべもありません。
なお、韓国語の歌詞は3番までですが、日本語訳は意味の深さを表現するため、4番が補作されています。
(参照:『聖歌のめぐみ』)