聖歌 16
16 復帰の心情 作詞: Yong Hi Ree 作曲: Hung Ryol Ree 1、神は創造業果たそうと 復帰で尋ねし一筋の 心の辛さを誰れぞ知る、 長い歴史は神の声 地上に人は多けれど 神の御意(みこころ)誰れぞ知る 2、栄光誉むべき創造主は 人の堕落を悲しみて 我らの美と愛求め出し、 永遠の栄光誉めまつれ 神の思いはかるべき、 地に落つ涙は海と成す 3、神に秘めらる奥義は 天使のラッパで明かすれど ノア時の如く皆笑い 暗い墓場で喜ぶや 天地に何が恐ろしも 裁きのその日を如何に耐えん 4、信ぜよ 早く信ずれば、 父のみむねに溢る愛 本然の故郷に帰れば これより幸が他にありや 千年失う子女を得た 父の喜び永遠にあり |
聖歌 第一部 16番「復帰の心情」
作詞者の李容煕(イ・ヨンヒ)さんは72家庭の夫人です。この詩は、李容煕さんが16歳ごろ初めて原理のみ言に触れた時に知った、天の父の切々たる心情を書き表したものです。
1955年の初秋、彼女の故郷である京畿道華城郡の野牧(ヤモク)で姜賢實(カン・ヒョンシル)女史を迎えて行われた伝道復興会で、李容煕さんは強い感動を受けました。
堕落した人間を救うために、神が長い歴史の路程を涙しながら来られたことを知ったのです。裏の山に登って悲しい天の父のみ意(こころ)を思うと涙がとめどもなくこぼれ、深いお祈りをささげました。
その後、この時知った天の心情を歌った詩を書きたくなり、日記帳に3番までの詩を記しました。
そのうちに年が明け、翌1956年の2月、姜賢實女史が李耀翰(イ・ヨハン)牧師とともに二度目の復興会に来ました。
最後の日の和動会で、李さんの姉がこの歌詞を歌ったところ、「大変良い歌だ。本部に報告するから歌詞を下さい」と言われたそうです。
李容煕さんは歌詞を提出するに当たり、これでは十分でないと思ったそうです。
その理由は、1、2番は神の悲しみとつらい心情を歌ったものであり、3番は審判の内容で終わっていたからです。
彼女は、どう考えても裁きで終わるのは神の願いではなく、み旨ではないと考えました。そこで、その夜のうちに慰めと癒やしと奨励を歌った4番を作って報告したのです。
実はこの聖歌、日本語版と韓国語版では曲のメロディーが全く違います。
日本語版では「母の心」という韓国の歌曲のメロディーで歌っています。
この歌は李容煕さんがいつも歌っていたというほどに好きな曲で、作った詩をこの曲に当てはめて歌っていたところ定着し、このメロディーで歌われるようになりました。
韓国語版では1978年春、聖歌の全般的な改編作業の際に新しく作曲されたメロディーで歌っています。
韓国語版が気になるというかたは、U-ONE TVで好評配信中ですので、コチラからぜひご視聴ください。
雰囲気がガラッと変わり、一味違った「復帰の心情」の世界を感じることができると思います。
(参照:『聖歌のめぐみ』『成約聖歌』)